神原公認会計士事務所
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「社福会議Q&A」 2019年4月24日
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課題解決を促す決算書 その1
決算書は財務内容を正確に表示することにより、企業の現状の課題を正しく認識し、その課題解決に踏み出すスプリングボードの役割を果たします。その一例が退職給付会計に見られます。退職給付に関する会計処理は上場企業と非上場企業で相違がありますが、そのことが年金基金の処理の違いに結びついているのです。
上場企業では2000年に退職給付会計の改正が行われました。それまでの年金会計は給付を確定している厚生年金基金であっても、原則的に毎年の掛け金を費用処理するだけでした。約束した給付と積み立てた資産との差額である積立不足は貸借対照表には表示されていませんでした。しかし、改正された退職給付会計では、確定給付年金の積立不足は企業の債務ですから、貸借対照表の負債の部に退職給付引当金としてオンバランスすることが求められたのです。いわば、負債の時価会計です。当然、その分自己資本は減少します。その積立不足額は予想していた以上に巨額で、自己資本のほとんどを食いつぶすような会社すらありました。
その後も運用環境の好転は望み薄で、確定給付型の厚生年金基金を抱え続ける限り、年金資産の運用成績は悪化することが予想されました。そうなると負債の退職給付引当金は増加し、自己資本を毀損させ続けます。ただでさえ厳しい経営環境の中で、そうした危険性のある制度を抱え続けることは株主が許しません。そこで、多くの上場企業は、やむなく積立不足の補填という大きな犠牲を甘受した上で、厚生年金基金の廃止や、401k等の確定拠出型年金への変更に踏み切ったのです。(つづく)
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
上場企業では2000年に退職給付会計の改正が行われました。それまでの年金会計は給付を確定している厚生年金基金であっても、原則的に毎年の掛け金を費用処理するだけでした。約束した給付と積み立てた資産との差額である積立不足は貸借対照表には表示されていませんでした。しかし、改正された退職給付会計では、確定給付年金の積立不足は企業の債務ですから、貸借対照表の負債の部に退職給付引当金としてオンバランスすることが求められたのです。いわば、負債の時価会計です。当然、その分自己資本は減少します。その積立不足額は予想していた以上に巨額で、自己資本のほとんどを食いつぶすような会社すらありました。
その後も運用環境の好転は望み薄で、確定給付型の厚生年金基金を抱え続ける限り、年金資産の運用成績は悪化することが予想されました。そうなると負債の退職給付引当金は増加し、自己資本を毀損させ続けます。ただでさえ厳しい経営環境の中で、そうした危険性のある制度を抱え続けることは株主が許しません。そこで、多くの上場企業は、やむなく積立不足の補填という大きな犠牲を甘受した上で、厚生年金基金の廃止や、401k等の確定拠出型年金への変更に踏み切ったのです。(つづく)
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
2016年8月8日更新
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