川崎会計事務所 税理士 川崎直美
法人税・所得税・相続税・消費税・経営計画 初めての方にも親切に応対いたします。
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25歳の受難
ずいぶん久しぶりの更新になります。実に半年の放置ということになりますか。その間には確定申告期があり、3月決算の法人税申告があり、それらがやっと落ち着いてこの記事を更新する余裕ができました。
さてその間あるいは以前にも世間では色々な出来事がありまして、少し気になったのは近年起こっている自殺や殺人事件で「25歳」くらいの方が亡くなっているというケースが多いような気がしてまとめてみました。
①宝塚歌劇団宙組に所属していた有愛きいさんが令和5年9月30日に遺体で発見される
現場の状況から自殺とみられる。享年25歳
②大手広告代理店「電通」社員だった高橋まつりさんが平成27年12月25日(近年ではありませ
んが)過労とパワハラに悩んで自殺 享年25歳
③ちなみに電通では平成3年8月27日にも24歳の男性社員が過労自殺をしています
④新宿のタワーマンションでガールズバーを経営していた平澤俊乃さんが、店の常連客であっ
た51歳の男(和久井学)に令和6年5月8日刺殺される。享年25歳
⑤④と共通点のある事件で大阪天満のカラオケパブ経営者だった稲田真優子さんが、令和3年6
月11日同じく常連客であった56歳の男(宮本浩志)に刺殺されています。享年25歳
⑥神戸市東灘区の「甲南医療センター」勤務医だった高島晨伍さんが令和4年5月過労により自
殺。のちに労災認定される。享年26歳
他にも探せば沢山出てきそうな勢いですが、いずれも他殺や自殺という悲惨な結末になっており、その原因が他者からの猛烈な圧力という点でも共通しています。
なぜ、こんなにも若い人たちが自ら命を絶ったり、理不尽にその命を奪われたりしなければならないのか――?私が思うに、今の若い人たちには真面目な人が多すぎるのではないかと。真面目はもちろん結構ですが、人生時には適当に考えて責任回避することも必要なんです。あまり自分を追い込んでしまうとロクなことはありません。本気で責任を他人になすりつけるのは良くないですが、多少の失敗や失態は「申し訳ございませんでした」で意外と通用するもんですよ、そう割り切って気持ちの切り替えをすればいいんです、若いんですから。
私も50代になった今はこんな風に考えることができるようになりましたが、思えば20代の頃はもっと融通が利かなくて不必要に真面目で自分にも他人にも厳しかったかもしれません。若いというのは人生経験が乏しいということでもありますので、困難に直面したときの対応はどうしても硬直的になりがちですね。
もう一つ考えられるのは、これはSNSでの書き込みなどを見ていて思うのですが特に殺人事件の被害者を叩く風潮がものすごくて、まともに見ていると暗い気分になります。上の6件とは別ですが5月27日に東武東上線で15歳の女子高生が踏切に進入し急行列車にはねられて死亡した事故でもSNSでのコメントを見ていると「なぜわずか15歳の少女がこのような事故に遭ったのか?自殺だったら原因は何だったのか」という意見よりも「運転手さんや乗客がトラウマになってかわいそう」「通勤時間帯(朝8時頃だったので)にこんなことがあって迷惑だ!」という意見が多くてビックリしました。確かに自殺だったのならば大勢の人たちに迷惑をかけることは言うまでもありませんが、自身がトラウマになったり迷惑を被ったりしたわけでもないのに、よくここまで故人を非難できるものだなあ、と呆れます。
つまり今の日本社会は、弱者や若者に優しくない社会なんだと思います。25歳頃といえば社会人になって数年経ってはいるもののまだまだ経験不足な年頃で、仕事を続けていく上での悩みや将来への不安も常につきまとっているような状態です。ところが真面目な若者ほど他人に相談するわけでもなし、親には心配かけられないと悩み事や愚痴をこぼすこともなく、最悪の結果が自殺や殺人事件の被害者というのはあまりにも悲しすぎます。
ただでさえ少ない若年世代がこれ以上少なくならないよう、非難や中傷はもちろん過度な期待や干渉はしないで温かく見守る中高年がこの社会には必要なのかもしれません。
さてその間あるいは以前にも世間では色々な出来事がありまして、少し気になったのは近年起こっている自殺や殺人事件で「25歳」くらいの方が亡くなっているというケースが多いような気がしてまとめてみました。
①宝塚歌劇団宙組に所属していた有愛きいさんが令和5年9月30日に遺体で発見される
現場の状況から自殺とみられる。享年25歳
②大手広告代理店「電通」社員だった高橋まつりさんが平成27年12月25日(近年ではありませ
んが)過労とパワハラに悩んで自殺 享年25歳
③ちなみに電通では平成3年8月27日にも24歳の男性社員が過労自殺をしています
④新宿のタワーマンションでガールズバーを経営していた平澤俊乃さんが、店の常連客であっ
た51歳の男(和久井学)に令和6年5月8日刺殺される。享年25歳
⑤④と共通点のある事件で大阪天満のカラオケパブ経営者だった稲田真優子さんが、令和3年6
月11日同じく常連客であった56歳の男(宮本浩志)に刺殺されています。享年25歳
⑥神戸市東灘区の「甲南医療センター」勤務医だった高島晨伍さんが令和4年5月過労により自
殺。のちに労災認定される。享年26歳
他にも探せば沢山出てきそうな勢いですが、いずれも他殺や自殺という悲惨な結末になっており、その原因が他者からの猛烈な圧力という点でも共通しています。
なぜ、こんなにも若い人たちが自ら命を絶ったり、理不尽にその命を奪われたりしなければならないのか――?私が思うに、今の若い人たちには真面目な人が多すぎるのではないかと。真面目はもちろん結構ですが、人生時には適当に考えて責任回避することも必要なんです。あまり自分を追い込んでしまうとロクなことはありません。本気で責任を他人になすりつけるのは良くないですが、多少の失敗や失態は「申し訳ございませんでした」で意外と通用するもんですよ、そう割り切って気持ちの切り替えをすればいいんです、若いんですから。
私も50代になった今はこんな風に考えることができるようになりましたが、思えば20代の頃はもっと融通が利かなくて不必要に真面目で自分にも他人にも厳しかったかもしれません。若いというのは人生経験が乏しいということでもありますので、困難に直面したときの対応はどうしても硬直的になりがちですね。
もう一つ考えられるのは、これはSNSでの書き込みなどを見ていて思うのですが特に殺人事件の被害者を叩く風潮がものすごくて、まともに見ていると暗い気分になります。上の6件とは別ですが5月27日に東武東上線で15歳の女子高生が踏切に進入し急行列車にはねられて死亡した事故でもSNSでのコメントを見ていると「なぜわずか15歳の少女がこのような事故に遭ったのか?自殺だったら原因は何だったのか」という意見よりも「運転手さんや乗客がトラウマになってかわいそう」「通勤時間帯(朝8時頃だったので)にこんなことがあって迷惑だ!」という意見が多くてビックリしました。確かに自殺だったのならば大勢の人たちに迷惑をかけることは言うまでもありませんが、自身がトラウマになったり迷惑を被ったりしたわけでもないのに、よくここまで故人を非難できるものだなあ、と呆れます。
つまり今の日本社会は、弱者や若者に優しくない社会なんだと思います。25歳頃といえば社会人になって数年経ってはいるもののまだまだ経験不足な年頃で、仕事を続けていく上での悩みや将来への不安も常につきまとっているような状態です。ところが真面目な若者ほど他人に相談するわけでもなし、親には心配かけられないと悩み事や愚痴をこぼすこともなく、最悪の結果が自殺や殺人事件の被害者というのはあまりにも悲しすぎます。
ただでさえ少ない若年世代がこれ以上少なくならないよう、非難や中傷はもちろん過度な期待や干渉はしないで温かく見守る中高年がこの社会には必要なのかもしれません。
2024年6月1日更新
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