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【時事解説】多様化する休みの取り方、最近の傾向とは その2



 最近、週休3日制を導入する企業が増え、休みの取り方も多様化しています。その中、大阪の食品会社ではパートタイマーを対象に「フリースケジュール制」を導入しています。この制度は、連絡なしに、好きな日に、好きな時間だけ働くというものです。子どもが熱を出しても、連絡をせずに突然の休暇がとれます。

 この会社は天然エビの水産加工業を営んでいます。むきエビやエビフライなどをこしらえ、スーパーやレストランなどへ卸販売しています。定時は月~金曜日の8時30分から17時まで、土日は休みになっています。この範囲内で、出勤日はもとより出勤・退勤時間も自由に自分で決められます。遅刻や欠勤などの事前連絡は一切しない決まりになっています。

 5年前にフリースケジュール制を導入しましたが、これまで欠品は一度もないといいます。なぜ、このような制度でも仕事が回るのでしょうか。まず、正社員はすべての作業ができるようにし、決められた時間通りに勤務します。正社員二人とパートが一人いれば、作業が開始できる仕組みになっています。また、商品が冷凍食品なので、在庫が3か月分あります。日ごとの製造量に多少のばらつきがあっても納期に遅れは生じません。

 パートをフリースケジュールにしたことで、正社員にもメリットがあります。一つはシフト表の作成が不要になりました。従来は、公平性を重視し作業者全員に配慮してシフトを組んでいましたが、気づかいから解放されました。また、パートタイマーの離職率が低下したのもよい効果といえます。フリースケジュール制の導入はまだパートタイマーだけにとどまっています。ただ、メリットが多いので将来は正社員に導入する企業も出てくるかもしれません。(了)

(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)
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