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NISAの投資額1兆5千億円超
金融庁が公表したNISAの6月末時点の利用実績によると、6月末までの投資額は1兆5631億2226万円で、3月末(1兆34億4608万円)に比べて55.8%増加しました。調査は3月末に続き2回目で、銀行や証券会社など717の金融機関を対象に集計しています。
6月末時点で投資額は1兆5千億円を超えましたが、口座開設数は727万3667口座で、3月末から11.8%増にとどまりました。これは、利用者の中心である「60代」(204万8123口座、3月からの増加率9.3%)、「70代」(161万3975口座、同8.2%)で伸びが鈍化したことが原因と見られています。
一方で20~30代で投資額の拡大が目立っています。投資額は「20代」が341億6998万円(3月からの増加率70.3%)、「30代」が1082億6185万円(同65.5%)。とはいえ、20~30代の投資額の全体に占める比率は9%にすぎず、依然として低水準です。
やはり投資の大部分を占めているのは60歳以上の高齢者です。投資額を年代別にみると、「60代」が5081億771万円で最も多く、「70代」が3794億3633万円、「50代」が2562億2804万円と続きました。60歳以上投資額が全体に占める比率は64%にのぼります。
60歳以上の高齢者の投資額の占める割合が高いのは、貯蓄額の大きさによるところが大きいようです。こうしたことから政府は貯蓄のある高齢者からさらなる投資を促したい意向です。金融は来年度税制改正要望としてNISAの限度額を現在の100万円から120万円に拡大し、さらに親や祖父母が子どもや孫の名義で口座を開設できる「ジュニアNISA」の創設を打ち出しているところです。
商品別では「投資信託」が1兆395億9973万円で3月末に比べて67.4%増えました。次いで「上場株式」が4949億1494万円(35.8%増)、「不動産投資信託(REIT)」が145億7785万円(69.1%増)、「上場投資信託(ETF)」が140億2979万円(54.1%増)でした。NISAを通じて個人投資家のお金が市場に流れているのが見てとれます。
<情報提供:エヌピー通信社>
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