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日銀がマイナス金利を解除、17年ぶり利上げ 異次元緩和から大転換
日本銀行は3月19日の金融政策決定会合で、11年にわたる大規模な金融緩和策を終えると決めました。マイナス金利を解除して17年ぶりの利上げに踏み切り、長期金利を低く抑え込む枠組みも撤廃します。手段、規模とも異次元の領域に踏み込んでいた日本銀行の金融政策は、大きな転換点を迎えました。
植田総裁は記者会見で、今春闘での高い賃上げ率などから、物価上昇率2%の目標実現が見通せる状況になったと説明しました。大規模緩和は「役割を果たした」とし、今後は「普通の金融政策を行っていく」と語りました。ただし、「当面、緩和的な金融環境が継続する」とも述べ、通常の緩和は続けます。
民間銀行が日本銀行に預けるお金の一部にマイナス0・1%の金利を適用するマイナス金利政策をやめ、その金利をプラス0・1%に上げます。銀行間で短期資金をやりとりする一部金利を、0から0・1%に誘導します。現在と比べ、0・1%幅程度の引き上げとなります。短期金利の利上げは福井総裁の下で決めた2007年2月以来となります。
長期金利（新発10年物国債の利回り）を低く抑えるイールドカーブ・コントロール（YCC）の枠組みも廃止します。「ゼロ%程度」とした誘導目標をなくし、上限も決めません。ただし、金利急騰を抑えるため、これまでと同程度となる月額6兆円ほどの国債買い入れは続けます。上場投資信託（ETF）、上場不動産投資信託（Jリート）の新規の買い入れもやめます。
植田総裁は記者会見で、今春闘での高い賃上げ率などから、物価上昇率2%の目標実現が見通せる状況になったと説明しました。大規模緩和は「役割を果たした」とし、今後は「普通の金融政策を行っていく」と語りました。ただし、「当面、緩和的な金融環境が継続する」とも述べ、通常の緩和は続けます。
民間銀行が日本銀行に預けるお金の一部にマイナス0・1%の金利を適用するマイナス金利政策をやめ、その金利をプラス0・1%に上げます。銀行間で短期資金をやりとりする一部金利を、0から0・1%に誘導します。現在と比べ、0・1%幅程度の引き上げとなります。短期金利の利上げは福井総裁の下で決めた2007年2月以来となります。
長期金利（新発10年物国債の利回り）を低く抑えるイールドカーブ・コントロール（YCC）の枠組みも廃止します。「ゼロ%程度」とした誘導目標をなくし、上限も決めません。ただし、金利急騰を抑えるため、これまでと同程度となる月額6兆円ほどの国債買い入れは続けます。上場投資信託（ETF）、上場不動産投資信託（Jリート）の新規の買い入れもやめます。
2024年4月3日更新