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経営から見た経理の役割その2

制度上の会計の財務諸表は、すべて重要ですが、最も重要視すべきは、キャッシュフロー表だと思っています。なぜかというと、企業の生殺を決める設備投資の意思決定に、この表が使われるからだと思っています。
 設備投資をしなければならない場合、次の3つのことを考えなければならないと言われています。
①投資予算額の大幅削減
②資金調達の安定性
③無税の減価償却を最大限に
①は、言わずと知れたこと。当初の投資額は、なるべく小さく済ませたほうがいい。③とのからみもあるのですが、よく、以下のように

言われる方がいます。「投資額は、減価償却が大きくなるから、大きいほうがいいのではないですか?」これは間違いです。企業は、お金がないと倒産します。多くの支出をすれば、お金はなくなります。まずは、支出を抑えて購入することを考え、その上で減価償却が多く取れる方法はないか?と考えるのが適正な方法です。従って、③も、①が前提となります。それから②に話しを移しましょう。多くの経営者の本音は、「長く借りたいけど、早く返したい。」これが本音ではないでしょうか?ロットが大きくなると、もしくは、銀行に対して強い交渉力があれば、銀行との契約書の中で、「プリペイメント条項」なるものを組み込ませておける可能性があります。この条項は、例えば、15年返済の契約であっても、5年目に大きな利益が出て返済できると判断したときは、早期返済できるというものです。通常は、早期に返済しても、銀行には、違約金がとられます。この違約金を無くす契約が、「プリペイメント条項」です。上記の契約項目以外、なかなか、経営者の意図を満たすものはありません。が、いろいろなパターンを考え経営者に助言するのが、経理の役割ではないでしょうか?(了)
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前 田 経 営 会 計