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哲のお勧め

今月の税務トピックス② 法学博士・税理士右山昌一郎

(今月の税務トピックス①よりつづく)

二、「我が国の会計基準のあり方」の内容
 この内容については、1.我が国の会計基準についてのコンバージェンスの必要性、2.我が国におけるIFRSの適用に向けた課題と取組み、に分けて述べられています。

 1の点については、連結財務諸表に係る会計基準を連結先行としてIFRSに改訂する考え方で対応する、としています。2の点については、とりあえず2012年をIFRSの強制適用を目途とするが、その対象は連結財務諸表のみとし個別財務諸表又は非上場企業については、国内法規等の関係もあり任意適用とする。そのために2010年3月から連結財務諸表についての準備が必要でそのため工程表の作成も検討するとしています。

 三、「今後の対応に向けて」の内容
 この内容については、この中間報告は我が国におけるIFRSの将来展望を示す必要があり、とりわけ実務の収れんは重要であることからその方向性を示し我が国の会計基準が高まることが期待されるとしています。
(意見)
 中間報告は、非上場企業、特に、中小企業には国際会計基準を強制適用しないことを明らかにし、また、上場企業の個別財務諸表についても同様にすることを明らかにしたもの。ただし、国際会計基準の任意適用は当該企業の判断とすると考えることができます。この理由については「国内諸法規との関係もあり」としています。したがって今後の我が国の会計基準は、上場企業の連結財務諸表のみに国際会計基準が強制適用される会計基準の二元化(いわゆるダブルスタンダード)に方向付けされるものと思われます。

 Ⅱ 8月の税務
 8月は、官庁も夏休みの月で税務も忙しくない月に当たり英気を養うときでしょう。しかし、平成21年度税制改正は、大きな改正事項もありましたのでじっくり勉強することも必要と思われます。私は8月を円滑化法及び会計基準をじっくり勉強する月に当てることにしました。
2010年3月12日更新
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