岡田税理士事務所
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案内板
相続税調査のポイント
国税庁発表の平成19年相続税の調査事績の公表内容によると、調査を実施したうち85.8%が申告漏れであり、その調査に基づく申告漏れ財産の内訳は、①現金・預貯金(構成比36.8%)、②有価証券(構成比17.1%)、③土地(構成比16.7%)となっています。
また、海外資産関連の事案についても申告漏れの件数が3年連続で増加していることから、税務調査において、海外資産の調査を強化していることがうかがえます。
1 現金・預貯金について
税務調査において、申告漏れが多いのが現金・預貯金であることからも一番問題とされるところです。
(1)家族名義(配偶者・子供・孫)の預金・・・「資金の原資」、「印鑑」及び「管理・運用状況」
(2)被相続人の生前における大口出金・・・「大口出金の使途」
(3)特に、被相続人の死亡直前の出金・・・「出金の行為者」及び「出金の使途」
(4)被相続人の生前の収入に比べて預貯金が過少・・・「収入の蓄積状況」及び「出金の使途」
(5)被相続人が生前に不動産を売却している場合の譲渡代金の使途・・・「出金の使途」
2 有価証券等について
(1)家族名義(配偶者・子供・孫)の有価証券・・・「印鑑」、「筆跡」及び「管理・運用状況」
(2)ゴルフ会員権等の所有の有無・・・「趣味の確認」
(3)株の端株漏れ・・・「配当金の確認」
(4)同族会社における実質的な株主(名義株)・・・「出資の状況」及び「配当金の受取状況」
3 土地等
(1)土地名義が先代名義のままとなっている
(2)田、畑及び山林において、公簿面積と実測面積に差(縄延び)がある。
(3)家族名義(配偶者・子供・孫)の不動産の資金出所
(4)同族法人に対して貸付宅地の評価(借地権の適性割合)
(5)未登記物件の有無
(6)家屋のみの申告(借地権の有無)
4 まとめ
相続税調査の対象となる事項は一義的なものではないと言うのが正直なところで、最も問題となり課税当局ともめるのは預貯金及び有価証券等の家族名義ですと言うと、「そんなことは解っている」と聞こえてきそうですが、その家族名義の預貯金等が家族の名前を借りている借名預金なのか、以前に贈与を受けたものであるか、それとも家族が何らかの形で得たものであるかの判断によって、相続財産の総額が大きく変わるのが現実です。
ポイントは、「贈与したつもりが否認された?」を参考にしていただき贈与をきっちりと理解できれば、いろいろな場面で対応できます。
また、「贈与税の時効」についても非常に重要な部分ですので、個別にご相談していただければと思います。
また、海外資産関連の事案についても申告漏れの件数が3年連続で増加していることから、税務調査において、海外資産の調査を強化していることがうかがえます。
1 現金・預貯金について
税務調査において、申告漏れが多いのが現金・預貯金であることからも一番問題とされるところです。
(1)家族名義(配偶者・子供・孫)の預金・・・「資金の原資」、「印鑑」及び「管理・運用状況」
(2)被相続人の生前における大口出金・・・「大口出金の使途」
(3)特に、被相続人の死亡直前の出金・・・「出金の行為者」及び「出金の使途」
(4)被相続人の生前の収入に比べて預貯金が過少・・・「収入の蓄積状況」及び「出金の使途」
(5)被相続人が生前に不動産を売却している場合の譲渡代金の使途・・・「出金の使途」
2 有価証券等について
(1)家族名義(配偶者・子供・孫)の有価証券・・・「印鑑」、「筆跡」及び「管理・運用状況」
(2)ゴルフ会員権等の所有の有無・・・「趣味の確認」
(3)株の端株漏れ・・・「配当金の確認」
(4)同族会社における実質的な株主(名義株)・・・「出資の状況」及び「配当金の受取状況」
3 土地等
(1)土地名義が先代名義のままとなっている
(2)田、畑及び山林において、公簿面積と実測面積に差(縄延び)がある。
(3)家族名義(配偶者・子供・孫)の不動産の資金出所
(4)同族法人に対して貸付宅地の評価(借地権の適性割合)
(5)未登記物件の有無
(6)家屋のみの申告(借地権の有無)
4 まとめ
相続税調査の対象となる事項は一義的なものではないと言うのが正直なところで、最も問題となり課税当局ともめるのは預貯金及び有価証券等の家族名義ですと言うと、「そんなことは解っている」と聞こえてきそうですが、その家族名義の預貯金等が家族の名前を借りている借名預金なのか、以前に贈与を受けたものであるか、それとも家族が何らかの形で得たものであるかの判断によって、相続財産の総額が大きく変わるのが現実です。
ポイントは、「贈与したつもりが否認された?」を参考にしていただき贈与をきっちりと理解できれば、いろいろな場面で対応できます。
また、「贈与税の時効」についても非常に重要な部分ですので、個別にご相談していただければと思います。
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