川崎会計事務所 税理士 川崎直美
法人税・所得税・相続税・消費税・経営計画 初めての方にも親切に応対いたします。
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宝塚の話②
(①からの続き)
(4)理事長の交代(責任放棄)
故人が亡くなった当日、当時の宝塚音楽学校理事長は阪急の役員たちとのゴルフに参加していたそうです。プレー中に故人の訃報を受けたそうなのですが、なんとその後も平然とゴルフを続け、故人の自殺の件で協議することもなかったとか。
ゴルフを責めているのではありません。あらかじめ予定されていたのでしょうから。しかし歌劇団生徒の養成機関である音楽学校理事長という立場の人物が、生徒の自殺という緊急事態報告を受けてもそのことについて何ら協議しなかったというのは、どう考えても異常ではないでしょうか。
人命軽視も甚だしいといえます。そしてマスコミからの追求をかわすかのように直後に辞任。ついでに言えば事件当時の宝塚歌劇団理事長も、遺族側との交渉を全うせずに12月1日付で辞任しています。
適任ではないから代えさせられた、という見方もできますが・・・うーん、何というか、故人が新人公演の長として命をすり減らして責任を全うしようとしていた姿に比べるとこの二人の元理事長たちはあまりにもその責任が「軽い」ように思えてしょうがないんですよね。現場の最前線を担う生徒と、いくらでも代わりがきくサラリーマン理事長との違いはあっても、25歳の若者がそこまで真面目に取り組んでいたことを考えて自身も責任を全うしようと思わなかったのでしょうか?なんとも割り切れないものを感じます。
後任の理事長は歌劇団と音楽学校の両方の理事長を兼務するとのことですが、ただでさえ大変な時期にこの兼務はキツいと思いますよ。水面下でどんなやりとりがあったのか知りませんが、新理事長は火中の栗を拾ったと見られてもしょうがないのではないでしょうか。
(5)こんなところにもコロナ禍が
生徒さんたちは宴会や余興をこよなく愛する人が多いとか。それがコロナ禍で自粛を余儀なくされただけでなく、3年前の春コロナの声を聞いてから幾度となく休演を強いられてきました。宴会や余興は生徒同士のコミュニケーションツールで、上級生の厳しい「表の顔」と楽しい「素の顔」両方に触れることで初めて人と人としての交流ができるというもの。今回の悲劇は、コロナで休演が続いたことでそれを取り戻そうと躍起になった阪急側と、生徒も含めた現場スタッフの余裕のなさから生まれた側面は確かにありそうです。コロナ禍がなければここまでの悲しい事態を引き起こさなかった可能性は十分考えられます。
(6)一連の報道のあり方とSNSでの反応について
今回の事件が起きる半年ほど前から週刊文春は劇団内のパワハラについて報道していました。そして今回の悲劇が起こってからは文春だけでなくあらゆるメディアによってテレビやインターネット上のニュースで、あるいはYoutubeの動画で、毎日のように話題になっています。人ひとりの命が失われたのですから当然なのでしょうが、中には面白半分にイジっているとしか思えないような、本当に故人の冥福を祈っているのか疑わしいような記事も目にします。
そしてSNS上ではもっとひどく、匿名なのをいいことに何か恨みでもあるのか宝塚歌劇団全体を揶揄するようなコメントをする投稿者も多数存在します。今回の件で問題を起こしたのはあくまで宙組の一部の上級生であって、いじめやパワハラなどとは縁がなくひたすら芸事に精進している生徒さんたちは故人の次に「被害者」なのです。それを「宝塚歌劇団の生徒はすべて同じだ」とか「宝塚なんか解体してしまえ」というのは、いくら何でも言い過ぎです。
私も、「解体的出直し」は必要だと思いますよ。しかし何も他人に後ろ指を指されるようなことをしていない生徒たちに対してまで心ない暴言を吐くのは、単なる中傷です。このような書き込みをする人たちは、暴言や罵倒で故人をとことん追い詰めたといわれる宙組上級生と何も変わらないのではないでしょうか。違いがあるというのならば教えていただきたいのですが。
(7)まとめ
宝塚歌劇団の創る舞台作品は非常にレベルが高く、感動を与えてくれる優良なエンターテイメントだと私は思います。しかし一日2公演を週4日も上演しているというのは、野球で例えれば週4日ダブルヘッダーをやっているようなもの。土日祝以外は一日1公演でいいのでは?いや、場合によってはもっと少なくしてもいいのではないかと、個人的には思います。それでチケット代が上がったとしても、ガンバって払いますよ。
どうかその灯を消さないように、経営陣・現場スタッフ力を合わせて今後も魅力ある作品を創っていっていただくことを切に願います。
長々と失礼しました。
(4)理事長の交代(責任放棄)
故人が亡くなった当日、当時の宝塚音楽学校理事長は阪急の役員たちとのゴルフに参加していたそうです。プレー中に故人の訃報を受けたそうなのですが、なんとその後も平然とゴルフを続け、故人の自殺の件で協議することもなかったとか。
ゴルフを責めているのではありません。あらかじめ予定されていたのでしょうから。しかし歌劇団生徒の養成機関である音楽学校理事長という立場の人物が、生徒の自殺という緊急事態報告を受けてもそのことについて何ら協議しなかったというのは、どう考えても異常ではないでしょうか。
人命軽視も甚だしいといえます。そしてマスコミからの追求をかわすかのように直後に辞任。ついでに言えば事件当時の宝塚歌劇団理事長も、遺族側との交渉を全うせずに12月1日付で辞任しています。
適任ではないから代えさせられた、という見方もできますが・・・うーん、何というか、故人が新人公演の長として命をすり減らして責任を全うしようとしていた姿に比べるとこの二人の元理事長たちはあまりにもその責任が「軽い」ように思えてしょうがないんですよね。現場の最前線を担う生徒と、いくらでも代わりがきくサラリーマン理事長との違いはあっても、25歳の若者がそこまで真面目に取り組んでいたことを考えて自身も責任を全うしようと思わなかったのでしょうか?なんとも割り切れないものを感じます。
後任の理事長は歌劇団と音楽学校の両方の理事長を兼務するとのことですが、ただでさえ大変な時期にこの兼務はキツいと思いますよ。水面下でどんなやりとりがあったのか知りませんが、新理事長は火中の栗を拾ったと見られてもしょうがないのではないでしょうか。
(5)こんなところにもコロナ禍が
生徒さんたちは宴会や余興をこよなく愛する人が多いとか。それがコロナ禍で自粛を余儀なくされただけでなく、3年前の春コロナの声を聞いてから幾度となく休演を強いられてきました。宴会や余興は生徒同士のコミュニケーションツールで、上級生の厳しい「表の顔」と楽しい「素の顔」両方に触れることで初めて人と人としての交流ができるというもの。今回の悲劇は、コロナで休演が続いたことでそれを取り戻そうと躍起になった阪急側と、生徒も含めた現場スタッフの余裕のなさから生まれた側面は確かにありそうです。コロナ禍がなければここまでの悲しい事態を引き起こさなかった可能性は十分考えられます。
(6)一連の報道のあり方とSNSでの反応について
今回の事件が起きる半年ほど前から週刊文春は劇団内のパワハラについて報道していました。そして今回の悲劇が起こってからは文春だけでなくあらゆるメディアによってテレビやインターネット上のニュースで、あるいはYoutubeの動画で、毎日のように話題になっています。人ひとりの命が失われたのですから当然なのでしょうが、中には面白半分にイジっているとしか思えないような、本当に故人の冥福を祈っているのか疑わしいような記事も目にします。
そしてSNS上ではもっとひどく、匿名なのをいいことに何か恨みでもあるのか宝塚歌劇団全体を揶揄するようなコメントをする投稿者も多数存在します。今回の件で問題を起こしたのはあくまで宙組の一部の上級生であって、いじめやパワハラなどとは縁がなくひたすら芸事に精進している生徒さんたちは故人の次に「被害者」なのです。それを「宝塚歌劇団の生徒はすべて同じだ」とか「宝塚なんか解体してしまえ」というのは、いくら何でも言い過ぎです。
私も、「解体的出直し」は必要だと思いますよ。しかし何も他人に後ろ指を指されるようなことをしていない生徒たちに対してまで心ない暴言を吐くのは、単なる中傷です。このような書き込みをする人たちは、暴言や罵倒で故人をとことん追い詰めたといわれる宙組上級生と何も変わらないのではないでしょうか。違いがあるというのならば教えていただきたいのですが。
(7)まとめ
宝塚歌劇団の創る舞台作品は非常にレベルが高く、感動を与えてくれる優良なエンターテイメントだと私は思います。しかし一日2公演を週4日も上演しているというのは、野球で例えれば週4日ダブルヘッダーをやっているようなもの。土日祝以外は一日1公演でいいのでは?いや、場合によってはもっと少なくしてもいいのではないかと、個人的には思います。それでチケット代が上がったとしても、ガンバって払いますよ。
どうかその灯を消さないように、経営陣・現場スタッフ力を合わせて今後も魅力ある作品を創っていっていただくことを切に願います。
長々と失礼しました。
2023年12月2日更新
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