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蓮沼 誠 税理士事務所
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【時事解説】大手製造業 調達コスト削減を一層強化
自動車・電機・精密機械などグローバルに展開している日本の大手製造業は、2003年までにリストラに一定のメドをつけ、業績は回復軌道に乗った。その結果、2004年3月期は、彼らだけで全上場企業(金融と新興市場を除く)1,638社の連結経常利益20兆円のうち3分の1を稼ぎ出している。こうしたグローバル大企業は、間違いなく日本の産業界における強者=勝ち組である。ところで、こうした強者たちは、現状に満足するどころか、更なるグローバル競争に勝ち残るべく、調達を本社に集中し、集中購買などによるコストの削減や、取引先を半減させて基幹部品の内製率を高めるなど、購買コスト削減を一層加速させようとしている。世界の消費市場で価格競争を主導するには、それなりの原資を確保しなければならないからだ。
グローバル大企業が行いつつある調達コストの削減方法は、「世界レベルでの部品・資材取引先の選別・削減」と、「基幹部品の内製化拡大」である。
こうした動きは、日本の中小企業に間違いなく大きな影響を与える。「景気はいつから良くなるだろうか」などと棚ボタ的な発想でいたとしたなら、とんでもないことになる。取引先の選別から外されたり、内製化に伴う取引の減少が待ち構えているのだ。どこにでもあるような商品・製品・サービスを、誰もと同じような売り方で提供していたのでは、間違いなく取引先から外され売上が激減する。何が何でも、「顧客価値(顧客にとっての自社、あるいは自社製品・商品・サービスの価値)」を生み出さなくてはならない。顧客から支持される自社の特徴を生み出すべく、徹底的に考え行動することなくして、生き残ることができなくなったのだ。
グローバル大企業が行いつつある調達コストの削減方法は、「世界レベルでの部品・資材取引先の選別・削減」と、「基幹部品の内製化拡大」である。
こうした動きは、日本の中小企業に間違いなく大きな影響を与える。「景気はいつから良くなるだろうか」などと棚ボタ的な発想でいたとしたなら、とんでもないことになる。取引先の選別から外されたり、内製化に伴う取引の減少が待ち構えているのだ。どこにでもあるような商品・製品・サービスを、誰もと同じような売り方で提供していたのでは、間違いなく取引先から外され売上が激減する。何が何でも、「顧客価値(顧客にとっての自社、あるいは自社製品・商品・サービスの価値)」を生み出さなくてはならない。顧客から支持される自社の特徴を生み出すべく、徹底的に考え行動することなくして、生き残ることができなくなったのだ。
2004年7月21日更新
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