南　総　合　会　計　事　務　所

　それでは、あの人は「教養のある人」とは呼ばれないのです。いろいろなことを、雑学として自分自身に放り込み、そして、人にわかるように教えていって、それが積み重なって、ようやく、知識を超えたものになっていくのです。昔、知人に、「情報、情報と言うけれど、情報なんてちょっとその気になれば、山のように入ってきます。ただ、自分自身のものにしなければ、ただのゴミの山です。」と、教えて頂いたことがあります。全くその通りだと思いました。その山のような情報の中で、取捨選択をし、そして、その中で選んだものがあれば、

とことん、突き詰めていく必要があります。突き詰めた結果、自分自身のものになり、それを人に教えれば、教養に高めていけるのではないかと思うのです。
　それから、もう１つ重要なこと。それは、どんな人の話も、聞くときはど真剣に聞くということです。私達は、コンサル的な業務もやっているので、ただ、しゃべっているだけということのように思われがちですが、実はそうではなく、聞くことのほうが重要なのです。そして、多くの方々が話す言葉の中に、新しいテーマやニーズが隠されているのです。これは、仕事の時間だけではないのです。ちょっとした会話、ミーティングの時にもあるのです。その真剣さが、洞察力を生んでいくように感じています。よく、ミーティングなどで、自分自身にかかわらないときは、違うことを考えていたり、違うことをしている場合がありますが、それは効率的には見えるのですが、大きな意味で、損をしている場合が多いのです。
　「教養を身につけたい」と思われる人は、「知らなければならない」という環境に、自分自身を追い込んでください。時間はかかりますが、きっと、「教養が身につく」はずです。(了)