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【時事解説】採用活動のオンライン化とインターンシップ その2


 では、採用選考活動のオンライン化の流れをうけ、オンラインでのインターンシップ推進についてはどのような動きがあるのでしょうか。そこで「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」による2020年度の報告書に基づき、オンライン・インターンシップ推進の動きと、推進に向けた課題についてみていきましょう。

 オンライン・インターンシップについては、時間的・空間的制約等がないことから、ポスト・コロナにおいても有効なインターンシップの一つと考えられており、産学協議会では、オンライン・インターンシップを積極的に推進することで合意されています。一方で、オンライン・インターンシップ推進にあたっては学生側、運営側(企業・大学)双方に課題があります。

 まず、学生側からみた課題について整理すると、対面でのコミュニケーションの欠如による学生の企業理解やモチベーションへの影響があげられます。このため企業側は、学生の集中力が維持する時間を勘案したプログラム構築や、受入れ人数に応じて必要な人数のメンターを配置することなどが求められます。次に運営側からみた課題について整理すると、1点目として現場感の再現の難しさがあげられます。学生が現場を理解するための有効な手段が不足することに対処するため、企業側は現場感を最大限に再現するための工夫が求められます。
 2点目として情報セキュリティ面があげられます。共有できる情報の内容に制限が出るため、社員と同じ作業環境を提供することが困難となり、コンテンツの制限は不可避となります。

 上記のような課題を踏まえつつ、オンライン実施のメリットを最大限に活かしたインターンシップを推進する必要があるのです。(了)

(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)
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