中小企業経営者の描く未来へ伴走します
お気軽にお問い合わせください。
受付時間:

9:00~17:00(平日)

ニュース

【時事解説】中小企業における外部人材の活用 その2



 では、中小企業における外部人材の活用においては具体的にどのような取組みが行われているのでしょうか。そこで、中小企業庁編「中小企業白書2022年版」において、副業人材の専門性を活用してBtoC市場に新規参入を果たした中小企業の事例として紹介された、株式会社吉備総合電設(鳥取県鳥取市)の取組みについてみていきましょう。

 同社は、企業向け電気設備や消防防災設備などの工事のほか、消防設備保守点検、消防防災用品の販売事業を営む企業です。同社社長は、安定した収益が確保できる保守点検部門及び販売部門の売上比率を高めるためのBtoC市場への新規参入と同社の知名度の向上を重要課題と捉えていました。こうした課題に対し、BtoC市場のECサイトを通して一般消費者向けに販路を開拓しながら会社をPRできればと考えていました。しかし、社内にECサイト立ち上げのノウハウがなく、経営企画やマーケティングができる人材確保が課題となっていました。

 そこで取引先金融機関から、鳥取県が主宰する「とっとりプロフェッショナル人材戦略拠点」の活用を勧められました。この仕組みを利用し、防災グッズを販売するECサイト立上げ人材の募集をかけ最終的にIT関連企業の会社員を候補者として絞りました。副業人材との契約は、1か月ごとの契約更新による月額による業務委託料の支払いで合意しました。

 約2か月間でECサイトが完成し、PRの面ですぐに効果が現れました。ECサイトを立ち上げたことで、地元の工業新聞や人材系情報誌などから取材を受けるなど、同社への問合せが増加しました。

 このように専門性を持った人材の知見やノウハウを活用できることが外部人材活用のメリットとしてあげられるのです。(了)

(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)
2023年4月23日更新
お気軽にお問い合わせください。
永戸 元  税理士事務所
電話:048-788-3583
受付時間:

9:00~17:00(平日)

お問合せフォーム