農産物直売所は大変賑わっています。その反面閉鎖していく直売所があります。これらの直売所の多くが抱える経営上の問題は、出荷者の高齢化が問題と言われていますが、確かに表面的にはそれが問題のように見えますが実はそうではありません。
本質は「出荷者は後継者を作れる専業農家ではないこと」です。つまり専業的な出荷者でないために、自らの生計を維持するレベルでの農業経営をしていないためにそこには後継者という考えすら存在しません。簡単に言えば、癒しやお小遣いが目的です。それが証拠に年間100万円を超える出荷者はほとんどいません。
そして新たに直売所の出荷者になりたいと思っても、簡単にはなれません。そこには「農地法」が存在し、簡単には農地を借りることのできない仕組みになっています。
つまりこれらから「後継者のいない」高齢の出荷者たちが出荷を取りやめたときにはもう出荷者が増えないということです。
これが農産物直売所が抱える問題の「本質」です。