各県において月1回ペースで簿記教室が行われることが良くあります。その実態はというと、最初は「なんとなく分かった」って感じなのですが、翌月の2回目になると「ん~、なんかそんなことやったなぁ」ってなり、3回目になると「また、全部忘れた。全く分からん、もう簿記は自分にはむいてないなぁ」となっている場合を見受けます。
これは簿記の勉強を月に1回しても、覚えることは難しく、毎日少しずつでも簿記に触れなければ覚えることはできません。
私の考え方は経理や会計処理は簿記のできる従業員や専門家に委託すれば良いのです。但し経営判断までは、人に任せるわけにはいきません。このために必要なスキルが「決算書を見る力」なのです。
そこで、本講義では、簿記の知識がない方でも、決算書を見ることができるようになります。
この講義は、農業者だけではなく、行政からの依頼もあります。「農政課に配属になって、審査のために決算書を見ることになったけど、今から簿記教室に通うわけにもいかず」って方が結構おられるのですね。