
私は、令和6年度から、「東京地方税理士会データ通信協同組合の広報部員」として、委嘱されました。「雑感」の原稿を広報部長から依頼され、しばらくは何を書こうか考えておりました。あるとき、私の税理士としての人生において、「所属税理士(勤務税理士)」・「社員税理士」・「開業税理士」 これらすべてを経験したことがあることに気づきました。今回そのことを踏まえ、それぞれの立場になって感じたことや思ったことを書いてみようと思います。少しでも、これを読んでいただいた皆様の参考になれば幸いです。
1. 所属税理士(勤務税理士)としての想い
所属税理士(勤務税理士)は、主に個人事務所や税理士法人に雇用され、チームの一員として業務を行いました。
個人事務所と税理士法人という組織の違いがあっても、状況は大きく違うことはありません。
この立場では、幅広い案件や業務に携わる機会が多く、特に税務知識や実務スキルを蓄積できたということでしょう。
• 成長の機会:多様なクライアントに対応することで、実務の幅が広がり、上司や先輩から直接学ぶ機会がありました。
• 責任の範囲:責任はチーム全体で分担されることが多く、比較的安心して業務に取り組むことができました。しかし、自らの判断や意思決定が求められる機会は限定的であるため、リーダーシップや意思決定能力を養う機会はありませんでした。
• 安定性:給与や待遇が安定しており、経営に関する負担がない点は、仕事に集中できる環境を与えて頂きました。
2. 社員税理士としての想い
社員税理士は、税理士法人の一員でありながら、経営者の立場にも近い存在だと思います。
このポジションでは、税理士法人の役員会に参加するなど運営に携わりながら、クライアントに対する責任も大きくなったと思います。
• 経営視点の習得:税理士法人の運営に関わるため、収益管理、人材育成、クライアント開拓など、税務以外のスキルも磨かれました。
• 責任の増加:勤務税理士に比べて、クライアントに対する責任が大きくなり、業務の精度や対応力がより一層求められました。また、法人全体の業績や社員の管理にも関与するため、マネジメントスキルが重要だと思います。
• 報酬とリスク:法人の業績に応じた報酬が期待できる反面、経営状況やクライアントの状況に大きく左右されるリスクもあります。
3. 開業税理士としての想い
開業税理士は、自らの事務所を運営し、独立して業務を行います。
この立場は、自由度が高い一方で、すべての責任を自分で負う必要があります。
ただ、一番これが自分の肌にあっているような気がします。
• 自由と自己裁量:開業税理士は、クライアントの選定や業務の進め方、働き方など、すべて自分で決定できるため、非常に自由度が高いです。自分のスタイルで働けることが大きな魅力です。
• 経営の重圧:一方で、事務所の経営や新規クライアントの獲得、日常業務以外にも、集客、マーケティング、財務管理など、経営全般に関わるスキルが必要になります。また、業績によっては収入が不安定になるリスクもあります。
• 自己成長の機会:税務だけでなく、経営者としての視点やスキルを持つことで、自己成長が期待できる反面、孤独やプレッシャーも伴います。意思決定をすべて自分で行うことのプレッシャーや、事務所経営の不確実性と向き合う必要があります。
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総括
それぞれの立場には、独自のメリットとデメリットがありました。
所属税理士(勤務税理士)としての安定した環境や
社員税理士としての経営視点、
開業税理士としての自由度と挑戦。
どれも、個人の価値観やライフスタイル、キャリアの目標によって異なりますが、いずれも税理士としての成長を促す機会が多くありました。それぞれの立場で得た経験は、今後のステップアップに向けての大きな糧となっております。
この経験をしている税理士はごくわずかでしょうから、
「その経験を活かし世の中のために貢献できるよう今後も精進する所存」です。
(R6.10.6. 記:保土ヶ谷地区 松土 郁元)
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