ある方から、「社員満足についてどのように考えておられますか？」という質問をいただきました。
ブランドとはどういうものかということから発して、このような話になりました。今回は、ブランド論から従業員満足についてついて書いてみたいと思います。
私が考えるブランドの定義は、“そこでしか得られない価値”ではないかと思っています。もう少し砕けて言うと、「あのお店は何々だね」の何々のところがブランドだと。このことを、“旗”をたてるという言い方をされる方、または、“らしさ”と表現される方、
いろいろだと思います。
ここで、最重要なことは、まず、企業側がそのらしさに対して、自信満々であることが必要だということです。まず、企業側が自信満々でないと、お客様側も、何で判断していいかがわからないし、それぐらい自信がないと、社員やお客様には、届かないと思うからなのです。
私は、業績とは、旗 × 現状分析 × 企業戦略 × 実行戦術 × 計画数値 × 浸透 だと思っています。この“旗”というところが、どのような企業にしたいか。また目指したいかを発信する部分であると思うのです。式の最初にもってきているのは、それが最重要であるからです。
これは、ブランド論の出発点というより、経営の出発点と言えるかもしれません。
その質問者が次のように言っていました。
「正直な話、“鳴かず飛ばず”なお店や会社があったとして、その“鳴かず飛ばずらしさ”をむしろ売り物にした“鳴かず飛ばずブランド”！
そういうものをこそ見てみたい。おそらくそれは商売としては成立しないでしょう…。なぜなら、
“鳴かず飛ばずブランド”な会社では
“ハツラツ”と働いている者がいたらおかしいからです。（つづく）