(M&Aとは?)
中小企業の事業承継の基本は、「親族承継」です。これは、デメリットも多々あります
がそれを上回るメリットがあり、スムーズに承継される場合が多いからです。しかし、
近年は、少子化・産業構造の変化・家業に対する考え方の変化等から、親族承継等が
スムーズにいかなくなってきております。
その場合の選択肢として経営者が考えることは廃業か事業譲渡です。しかし、廃業と
なりますと、社員の生活・取引先、そして廃業によるコストが問題となってきます。
そこで、最近では、社会全体の意識として優良企業でしたら廃業するよりも他に譲渡
して、そのまま事業を継続してもらおうという考え方になってきております。それが、
M&A(合併・買収)です。(その具体的形式についてはいくかありますが、ここでは、
テクニカルなことは記述はしません)
ただ、多くの経営者の方が勘違いされていることは、どのような会社でもM&Aができる
のではなく、会社の実態がしっかりしている会社のみM&Aができるのです。例えば、
①債務超過ではない
②企業としての強みがある(技術・取引先・社員・立地等)
③現経営者への過度な依存がない(ワンマン経営でない、属人化されていない)
④将来性がある業種(斜陽産業等ではない)
挙げればきりがないのですが、あなた自身が買いたくなるような会社を想像してみると
必然的に上記のような実態がある会社になるのではないでしょうか?