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歴史に学ぶ経営哲学

※(公社)全日本トラック協会 機関紙「広報とらっく」平成24年9月1日号に寄稿したものです。


今月から担当します神山と申します。
私の本職は、公認会計士・税理士ですが、自ら雑務士とも呼称しています。

私は、最近相撲界との縁が出来まして、日本古来の伝統文化を継承し、五穀豊穣を願う神事として今日まで師資相伝されてきた大相撲の歴史に感動しているところです。

昭和7年、春秋園事件(力士の大量脱退事件)が起き、大相撲の危機が訪れていました。そのとき、力士会の初代会長として相撲界及び相撲協会の屋台骨を支えたのが玉錦です。その功により玉錦は、吉田司家から横綱の免許を授与されています。

双葉山は、昭和11年5月場所の対戦で、初めて横綱玉錦に勝っています。この玉錦と双葉山の両力士が相撲ファンを呼び戻したのです。双葉山は、昭和11年1月場所7日目の瓊ノ浦を下し、昭和14年1月場所3日目まで丸3年間無傷の69連勝を続けていましたが、4日目前頭4枚目安藝ノ海に破れ連勝記録はストップしました。当時は、年2場所制で1場所の取り組み日数は11日制でした。

よく「心・技・体」の三位一体と言っていますが、双葉山は、「心・気・体」の三位一体を目標としていました。「技」でなく「気」だと言うのです。気は気迫であり気持ちであり気力でもあります。

双葉山は、陽明学者にして戦後は歴代宰相の指導者でもあった安岡正篤師の薫陶を受けていました。安岡師は、相撲は単なる勝ち負けでなく、心を鍛錬し磨き、そして天にいたる道であると説いていました。双葉山は、連勝を阻まれた日に、欧州旅行中の安岡師に次の電文を送っています。

「ワレイマダモッケイタリエズ フタバヤマ」、「われ未だ木鶏たりえず 双葉山」です。
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王様と闘鶏の名人の遣り取りが面白いのです。王は、最強の闘鶏に育てるようその名人に託し、王はもどかしげに「どうだ、強い闘鶏になったか」と問い、名人は「いやいやまだいけません。他の鶏を見ると空威張りしたり、自分の力を誇示して落ち着きません。又、他の鶏を見たり鳴き声を聞くと興奮してしまいます。」と答え、又、暫くして王が「どうだ?」と催促すると「やっとOKです。他の鶏を見ても鳴き声を聞いても泰然として動きません。まるで木で作った鶏のようです。」との問答があります。この話から引用して、自分(双葉山)は、未熟であったとして「われ未だ木鶏たりえず」と自身の心境を恩師に電文したのです。連勝記録は未だ破られていないほどの名横綱が、驕らず悪びれず内省した珠玉の言葉の発露と受け止めたいですね。怒らず、怖れず、悲しまず。何事が起きようと平生心と内省心が大切だと言うことのようです。
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税理士法人 神山会計
神山公認会計士事務所