1.はじめに
企業経営者や個人事業主が日々ビジネスに邁進する理由の中に、
「お金を稼ぎたい!」
という欲求があるはずです。
それなのに、実社会でビジネス展開している人と面談すると、
貧乏になるために一生懸命努力している経営者や個人事業主と、よく出会います。
え? そんな人、どこにいるの?
。。。今日は次のテーマで話をします。
~ お金を「稼ぐ」のは簡単は でも「貯める」方法はたったひとつ! ~
「お金を貯める唯一の方法」って、何だと思いますか?
答えが準備できたら、次を読んでくださいね。
2.蓄財の極意
令和の時代、お金を「稼ぐ」方法は実に無数です。
サラリーマンのほか、卸、小売、農林水産、鉱業、建設、製造、電気ガス水道、運輸、通信、金融保険、不動産、サービス、営業代行、人材、旅行、物販、株式、FX、ワンルームマンション、物流、配送、MLM、ネットワーク、情報商材や暗号資産、NFT。。。。その数も種類も限りがありません。
でも、お金を「貯める」方法は一つ。 それは。。。。
「利益を増やす!」
売上を伸ばす。しっかり稼ぐ。
不要不急の出費を抑える。冗費削減。
「入金」>「出金」。利益を残す。増収増益。
あたりまえ?
でも先ほど、こんな相談を受けました。
「昨年は設備改修に多額の費用がかかったから、今期は赤字決算になりそうです。利益を抑えられたので、おかげ様で納税せずに済みました。どうもありがとうございます!」
「今期は売上順調だから、利益が増えちゃいました。このままだと来期の法人税が心配ですよ。何でもいいから経費で落ちる節税商品を紹介してください! カネはあります。保険、交際費、外車、クルーザー、航空機。。。紹介してください!」
。。。。あれれ?
お金持ちになるためビジネス展開しているのに、
「税」が登場した途端に、利益を減らす努力をしていませんか?
その迷いに巧みに取り入ろうとする節税商品の営業マンが跋扈していませんか?
今日も節税商品は大盛況!です。
3.蓄財の極意 それは【適正納税】!
納税している会社は全体の約3割。貧乏な会社、能力のない経営者は、納税させてもらえません。
だから納税していない会社や経営者は、金融機関や社会、国から信頼されていません。
納税とは、有能な経営者、優良な企業、社会の正式メンバーになった証拠です。
適正納税している経営者は、自らの実力に強い「自信」と「誇り」を持つべきです。
仮装と隠蔽と不正の手段で納税を回避し、蓄財を誇示する輩は強く軽蔑されるべきです。
新規事業へ挑戦、事業規模の拡大、経営の合理化、IT化、競争力強化、、、いわゆる「いい投資」はしっかり遂行します。
投資促進、経営強化、産業活性化、所得拡大、地方拠点強化、、、いわゆる「いい節税」もしっかり遂行します。
しかし注意したいことは、世の中には「悪い投資」や「悪い節税」がある(!)ということ。
たとえば、
今ここに、1000万円の利益(現金)があります。このままだと税金が300万円かかります。
300万円を納めたくない?なら、今から〇〇の街(?)に繰り出して1000万円を投資(散財?)する。そうすれば、納税ゼロ(嬉?)、でも手残りもゼロ(悲!)。
逆に僅か(?)300万円だけ納税しておけば、手元に700万円(!)も残る。
どちらがただしい「経営」ですか?
どちらがたくさん「蓄財」できましたか?
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過去の延長で将来を語れない時代に突入しました。
不測の事態にそなえて内部留保を充実させることが大切です。
不要不急な節税商品に1000万円を散財してスッカラカン貧乏になるか
適正納税して手元現金と内部留保を厚くするか
貴社の正しい経営判断を全力支援します。
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激動の時代に立ち向かう全ての関係者に心から感謝しつつ、
私たち【税理士】は資金を正しく循環流させることで、
この大切な社会を守り育てていきます。