最近税務署から税務調査の連絡を受けた納税者から、税務調査立会の依頼を受ける事が立て続けに3件あった。
帳面をつけていない者が2件で、無申告であったり、過少申告であったりした。
1件は、収益と費用が総額計上していなかったことによる。消費税課税事業者の判定で誤りがあった。あとの2件は決算書は適当な数字で(根拠のない、帳簿に基づかない)作成してある。
会計帳簿は大事なもので、単に税務申告だけでなく本来は経済行為を帳簿に正確につけていって決算を組むわけだから、正しい決算書類ができる。それをつぶさに理解することによって、儲けた原因は何か、損した原因は何かという事を判る事によって次のステップに上がっていけるのだ。
適当に処理している事によって税務調査で、本来稼得している所得に対して税負担は当然なのだが、ペナルティ・罰金が高くつくという事を判っていない者が多すぎる。
真面目に税務相談・税務申告していれば節税できた案件が多い。
もったいないのは適正に申告していない事によって嫌な思いをすることと、ペナルティを大きく負担する分、損することである。
①例えば、増差の税額が500万出てきたとしてみて
本税 500万円は当然負担すべきで、
加算税 200万円 本税の40%(重加算税であった場合)
延滞税 35万円 本税の7.3%だったとする
計735万円 ※235万円余分に金がかかっていく。
②①の例で、調査通知以後、調査前までに申告内容を調べて、申告しなおしたりする。
期限後申告した者は、加算税が軽課されている。
例えば、過少申告加算税であれば 5~10%
無申告加算税であれば 10~15%
本税 500万円
加算税 75万円 15%課されたとする
延滞税 35万円 本税の7.3%だったとする
計610万円 ※110万円余分
相談に来てこのような手続きをして損失額をへらしたものは何人もいる。それ以後真面目にやっている。
③要するに真面目に帳簿をつけて申告・納税していれば、損をしないという事である。
胸を張って経済活動をしていこうではありませんか。
帳簿をつける事は自分を守ることになるんです!
2019.11.26