ニュース

長崎中央郵便局、尾上町へ移転 2028年度

 長崎市の市道拡幅事業に伴い、長崎中央郵便局が現在の恵美須町から、JR長崎駅に近い尾上町の一画へ移転することが3月27日に分かりました。新局舎は2026年度に着工し、2028年度に移転が完了する見込みです。長崎市は今年8月ごろ、日本郵便(東京)との間に用地買収や移転補償などに関する契約を結びます。
 拡幅されるのは、郵便局前と国道202号(旭大橋東口交差点)を結ぶ市道です。桜町方面と旭大橋方面の行き来に便利ですが、朝夕を中心に渋滞が発生し、歩道も狭いです。
長崎市は改善のため、都市計画道路「大黒町恵美須町線」(延長110メートル)として2032年度までの整備を目指します。道路幅は2倍超となる26メートルに広げ、現在の片側1車線から片側2から3車線に増やします。総事業費は59億6900万円です。
 長崎市は事業用地の取得を順次進めており、2022年には国道沿いにあったパチンコ店の経営企業と用地買収などを契約しました。郵便局とは移転先を調整していましたが、今回、契約の方向性が固まりました。残る1カ所は買収が済んでおらず、地権者と移転先などの協議を続けています。
 郵便局の移転先は、西九州新幹線とJR長崎線の高架線路に挟まれた約3300平方メートルです。長崎市の「長崎駅周辺土地区画整理事業」で生じた土地で、売却益を事業費に充てるための「保留地」の一部です。長崎市によりますと、新局舎への移転は2028年5月の予定です。その後、おおむね2029年度までに現局舎を解体し、2030年から2032年度に道路改良工事を行います。

長崎新聞3
2024年4月3日更新
お気軽にお問い合わせください。
出島会計事務所 税理士 安達幹彦