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【時事解説】仮想空間に再現するデジタルツイン技術の可能性とは その2



 デジタルツインという言葉を耳にする機会が増えました。文字通り、「デジタル空間上の双子」を意味し、現実のモノや環境をデジタル空間に再現する技術を指します。米国のシンクタンクの試算では、世界のデジタルツイン技術の市場は2026年には482億ドルと昨年の15倍以上に成長するといわれています。

 世界中から注目されているデジタルツイン技術ですが、歴史は古く、最初に活用されたのは、1970年、アポロ13号の月面探査プロジェクトにさかのぼります。当時、宇宙飛行中に酸素タンクが爆発し、危機に陥りました。その時、今でいうデジタルツインに近い、地球上のシステムを用いてシミュレーションを実施して帰還につなげたといわれています。

 その後、デジタルツイン技術は製造業に浸透しました。製品を3Dで設計し、製造ラインを3D化することで、実際にラインを作らなくてもシミュレーションできるようになりました。従来ならば、ラインにモノを流すことで初めて問題が生じ改善点が明らかになるのですが、事前にシミュレーションすることで問題を未然に防げるようになったのです。問題解決のための無駄な作業が減り生産性を上げることが可能になりました。

 現在、デジタルツインは都市計画や物流、小売り、医療、医薬など幅広く活用されています。ただ、デジタルツインといっても、はっきりとした定義があるわけではなく、3Dの設計管理、シミュレーションなど、技術やソフトウエアの集合体を指すにすぎません。今後、どのようにしてデジタルツインを自身のビジネスに活用するか、よりよい活用法を見つけていくことで、さらに可能性は広がります。まだまだ、新しいサービスや生産性向上につながる可能性は大いにあります。(了)

(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)
2021年11月30日更新
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