広島県広島市の原田潤子税理士事務所です。お客様の発展を総合的に支援します。
お気軽にお問い合わせください。

お役立ち情報

受胎告知

 大原美術館に、受胎告知という絵がある。

 受胎告知という絵は、ルカ福音書第1章26節から38節に書かれたマリアと天使ガブリエルの話である。受胎告知が聖告であり、マリアが素直にそのお告げを受け入れるところを表現している。

 聖人の現れである光輪、処女であることを示す百合の花、聖霊によって身ごもることを表現する鳩など、エル・グレゴの絵にも描かれている。しかし、ルカ福音書の該当部分に夜中の出来事かどうかの記載はない。エル・グレゴの絵はまるで闇の中での出来事のようで、腕の筋肉のたくましさが際立つ天使ガブリエルが夜中舞い降りてきて、ふくよかな聖母マリアに話しかけ、マリアが右手を低めの位置から返事をするように手を挙げている姿が描かれている。
 その右手とあどけなさの残る顔そのものに、天使ガブリエルの話を素直に受け入れたことを感じる。38節の「Behold the handmaid of the Lord」(見よ、主のはしため(召使い))、聖母マリアが大天使ガブリエルに発した言葉そのものである。

 ある時、私の心に突き刺さるような思いが伝わってきたことがある。
 エル・グレゴ自身が聖霊から受胎告知を書いてほしいと頼まれたのではないかと。その衝撃的な出来事を受け入れて、数多くの受胎告知や他の宗教画を描いたエル・グレゴ自身が、主のはしためである姿をマリアに込めて描いており、主の存在を世に伝えていく不安と葛藤を暗闇で表現していると感じた。

 メトロポリタン美術館にある「トレド眺望」に、同じような闇を描き、闇の中から本来は見えない大聖堂の尖塔を配置した絵がある。聖霊を受けた場所も後世に残したかったのではないかと心に響いた。神の存在を知った衝撃は計り知れないものであり、それを世の中に伝えていく怖さを暗闇で表現し、光でもってその存在を伝えようとした涙ぐましい表現への葛藤を感じた。

 エル・グレゴの作品は、今後の美観地区の発展を支えると共に、見守り続けていくと思っている。そして美観地区は、阿知神社という神様に守られた場所である。毎月仕事で行くことができることに深く感謝している。
2026年1月14日更新
お気軽にお問い合わせください。
原田潤子税理士事務所