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小さな会社の経理活用術

会社を『荒海に漕ぎ出す船』に例えれば、経営計画は『海図』で、月次決算は『GPS』のようなものではないでしょうか。会社を潰さず経営していくには、月ごとに会社の業績を調べ、目指したところに到達しているのかをチェックすることが、経営管理の第一歩です。例え前年度からの積み上げであろうと、今年度はこうするという経営計画なくしては、この厳しい激動の時代に『GPS』や『海図』なしに荒波の海へ出発するようなものです。しかし、今や経営計画(海図)や月次決算(GPS)を持っていても、年間10%の企業が倒産してしまうのが現状です。しっかりとした経営計画(海図)を作成し、毎月の月次決算(GPS)で正確な自社の位置を確かめ、月次定例の経営会議により迅速かつ正確な経営判断(舵取り)をして、従業員(乗組員・積み荷)の生活を守ること、会社を成長させること(目的地への到達)、これこそ経営者の責務ではないでしょうか。



まず、(1)1年先までの経営の見通しを数値化した「経営計画」を作ります。
次に、(2)毎月できる限り早期に月次決算を実施して、先月の経営成績をつかみます。
そして、(3)経過月実績+未経過月予算から決算予測数値を出して経営の舵取りを行います。

これによって、黒字の決算予測であれば、決算対策、納税資金対策、投資、新規事業を立案します。他方赤字の決算予測であれば、不採算店舗や部門、商品の改善、閉鎖・閉店、賞与、役員報酬、人件費や経費の削減等を検討します。決算予測、税額予測、資金繰り予測ができる会社に倒産は無縁です。経営


●計画は海図、月次決算はGPS

達成可能な経営計画『海図(地図)』と正確な月次決算『GPS』で現在値を知り、目的地に向けて舵取る仕組みが黒字経営を100%可能とします。

会社にはどんなメリットがあるのか?
1.経営の先行管理が可能
海図としての経営計画と月次決算による正しい位置をつかむGPSで会社の経営の舵取りを間違えません。

2.金融機関の信用獲得
経営計画書を金融機関に提出し、毎月の月次決算で決算予測をしている会社は、金融機関に大きな安心を与え、信用を獲得できます。

3.月次決算により経理の精度アップ
税務申告のためではなく、経営管理のための月次決算は、より精度の高い経理が実現します。

4.全社経営により経営体質の改善
経営計画と財務会計との予算・実績対比、予想決算等は、全社的に経営数値に基づく経営管理が可能となり、筋肉質のある経営体質に貴社を変えます。

5.経理の公開による公私混同・私利私欲の排除
経営計画、月次決算等経理データの公開は、経営陣が自然に陥りやすい公私混同や私利私欲を排除する力を与えます。

6.役員会・経営会議の定例化により経理の締切り確立
月次・定例の役員会・経営会議の定期化により、結果として月次決算の締切日が逆算され、経理の締切りが制度として確立します。

7.予算実績管理による迅速な意思決定可能
予算・実績差異分析や予想決算により、経営の舵取り、航路変更等が迅速になります。黒字の場合の決算対策や赤字の場合の経営改善、利益出し等が経営会議で検討できます。

8.役員会・経営会議により後継者・役員の経営能力・経営参加意識の向上
月次定例の役員会・経営会議を経営の根幹に据えることにより、役員等に経営参加、経営責任意識が生まれ、後継者や層としての経営陣が形成できます。

9.経営にゆとりが生まれる
常に現在と未来が数値として見えることは、経営陣に経営に対するゆとりを与え、余裕をもった経営を可能とします。

10.業績主義賃金体系への移行に役立つ
部門別の予算・実績対比、部門別予想決算、計画労働分配率等により業績主義賃金体系導入が可能となります。

11.予想決算により計画的決算対策可能
予想決算、予想実績資金繰り表を月次定例経営会議で毎月検討しておけば、計画的かつ有効な決算対策が幾らでも可能となります。利益が出た、お金がないといったことや後悔することがありません。

12.黒字経営の可能性が高まります
毎月予想決算を見ながら経営をする会社には赤字決算は無縁です。赤字になるのであれば、増収・増益に向けた、営業・技術・商品・投資、原価・経費等の検討を毎月の役員会や経営会議で行います。

2011年5月5日更新
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