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赤字企業の黒字化への方法 その2

●赤字企業の打つべき手

赤字企業の対策は次の手順になります。

【1】止血策として赤字要因の撲滅
まずやるべきことは赤字のもとを断つことです。
着眼点は次の通りです。

(1)逆サヤとなっている商品・仕事・得意先の洗い出し
販売中止・投資判断による継続・付加価値化が可能か等々の検討が必要。

(2)赤字拠点の洗い出し
店舗別・事業所別・業務別損益計算により、黒字化が可能か、何年で等の検討。

(3)人員の見直し(間接部門は一定の比率で減員し、残った人員で仕事の消化を考える)
最小限の間接部門づくりとアウトソーシングによる効率化の追求。

(4)残業の廃止
ムダなつきあい残業がないか、ムダな業務がないか?
赤字企業の多くが残業代を支払わず、一生懸命夜遅くまで働くことが価値と信じる経営者が多い。
このような企業では、計画時間の見積りと効率化が一切検討されず、ただ無計画な作業時間が費やされ、ムリ・ムダ・ムラな業務の見直し、限られた時間内でどれだけ効率化するのかが会社の体質とならず、結果としてムダな仕事の山と社員の入退社の繰り返しによる人件費の二重払いに帰結する。

(5)役員報酬のカット
最低限の生活の維持費の算定と段階的カットが必要とされる。

(6)不要不急の業務の停止
本業が赤字なのに起死回生の新規投資に走る企業が後を絶たない。本業の建て直しなしに新規投資は成功することはない。掛け金なしでバクチをするようなものである。 また、後少しで何とかなると街金に走り、結果倒産会社した会社の山だらけである。

(7)経費については費目ごとにゼロベースで見直しを図る
0から積み上げ、徹底的に事務所等を小さくすることが秘訣である。ここで見栄を張る経営者が多い。見栄などビジネスの世界では何の役にも立たない。

以上のことを赤字がゼロになるまで見直しを図ります。
この段階で重要なことは現状否定の精神で見直しを図ることが必要です。


【2】赤字部門・店舗の対策

(1)経営者や経営トップが現場にたつ経・p>c者や経営トップが集中的に経営を立て直すべく現場に張り付くことです。

(2)責任者を交代させる
これは心機一転という意味やこれまでの運営を全般的に見直す、新しい風を入れる、賞罰を徹底する等々の目的があります。ある事例では、責任者を交代させることによって売上が2倍になったという例もあります。

(3)店舗等の売却
店舗・部門・支店等々の営業権を社内・外部へ売却することです。社内フランチャイズ制度等々も活用すべきです。織田信長ではありませんが、経営を委託され、一国一城の主となり、一定の委託料を支払い、残りは自分のものともなれば社員のやる気も違ってきます。企業は一定のリスクを背負った人々が創意工夫をして付加価値を生み出す装置とも考えられます。

(4)同業他社への売却、造作譲渡
不採算店舗、部門等を撤退となると現状回復費用、解雇予告手当等々の撤退資金が必要となります。1円の価値もない不良資産でも、同業他社であれば、そのまま使用できる設備も多々あるはずです。例え0円でも現状回復費用がかからないのであれば良しとするという考えもあります。

(5)撤退・廃業
最後の手段として撤退や廃業という判断があります。


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