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赤字企業の黒字化への方法 その3

【3】資金と損益は別ものと考える!!

資金繰りのための赤字覚悟の売上拡大に走らず、利益重視の堅実経営を追及することです。倒産する会社の共通の特徴として、資金繰りのために、目先の支払いのために採算を度外視した安売りに走ってしまう傾向があります。仕事が減り、売上が減り、禁断の誘惑である「安売り」に走った段階で倒産は目前です。売上ではなく粗利重視の営業や経営が求められています。まず売上という量に着目するのではなく、粗利が幾らあるのかを考えることです。

事例として、弁護士事務所を考えてください。彼等はなぜ倒産しないのでしょうか?(1)仕入がない・原価がない (2)在庫がない (3)売上=粗利。結果、売上金額の範囲で固定費が出ればいいのです。逆に言えば、売上が下がれば、大きな固定費である人件費の削減、安い家賃の事務所へ引越しをすればいいのです。最後は自宅で1人でも商売を続けていけるからです。それでも駄目だったら廃業して働きに出ればいいのですから倒産という概念がないのです。

ここで疑問をもつ方もおられるのでは?

「売上ではなく粗利重視の経営は理解できるが、毎月の銀行への返済資金がなく、結果倒産するだけではないか?」

確かに売上額が下がれば、一時的に銀行返済資金が不足して資金ショートを起こす可能性があります。そのためにまず、粗利重視の黒字の経営計画を立て、それを元に資金計画を立てます。期間は一年から半年の可能な限り売上低め、経費多めの計画です。それを元にして銀行に返済猶予か不足分の折り返し融資をお願いしましょう。現在、ほとんどの金融機関が相談に乗ってくれているはずです。
問題は、企業の側の自助努力、黒字経営を達成することです。それが不可能と考えられているのなら即廃業、破産をすればいいのです。JALの問題は多くの赤字企業の問題でもあります。


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北九州総合会計事務所株式会社