公認会計士・税理士山本智広事務所
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餃子の王将とサイゼリヤ
今、外食産業で勢いがある2社について、少し考えてみました。私が特に外食産業に詳しかったり、両社の内部情報を持っていたりというわけではありませんので、外部から見た感想と思っていただきたいです。
両社とも低価格路線の全国チェーンで、現在とても業績が好調ですが、経営のやり方についてはかなり違っています。
まず、分かりやすそうなサイゼリヤから。サイゼリヤは目標とする経営指標を店舗等への投資利回り(ROI)年率20%以上、売上高計上利益率10%以上、中期的には15%以上、株主資本利益率15%以上としています。そして、出店計画を見ると概ね1店舗当たり5千万円の予算で投資することとしているようです。
ということは、投資利回り20%を目標とする以上その1店舗の目指すべき利益は5千万円×20%で1千万円ということになり、売上だけ計上利益率を10%とすれば1千万円÷10%でその店の売上1億円が達成できればよいということになります。もちろん、利益率10%を達成可能な地代家賃水準で、売上1億円を見込めるという、出店ノウハウや、効率を徹底的に追及した店舗オペレーション(店舗では包丁も不要なくらいだそうです)の結果、成し遂げられることですが、経営の戦略としてはとてもシンプルで素人でも理解しやすいものになっています。
一方、王将は、売上高売上高経常利益率10%を最重要の経営指標として採用していて、これはサイゼリヤとほぼ同じですが、店舗への投資利回りについては明示的な目標とはしていません。王将も出店を検討するにあたっては投資利回りも厳しく検討するのでしょうが、サイゼリヤのように最も効率的なオペレーションを行うために逆算されたような出店戦略と比較すると、店舗ごとにかなり多様性があるように感じられます。王将の既存店の規模を見ても20人程度の小規模店から、300人以上の大規模店まで(ちなみに席数が日本で一番多いのは春日井店の347席だそうです)あります。また、オペレーションについても店舗ごとにオリジナルメニューや企画などを実行することになっていて、各店舗の店長の創意工夫をできるだけ取り込もうという店ごとの個性の違いを感じます。もちろん、王将も食材等の大量一括仕入などで仕入価格の削減はしていますが、全体的な色合いとしては、店舗ごとに個性が違う王将に対して、全店統一されたサイゼリヤという感じで、とても対照的で面白く感じました。
両社とも低価格路線の全国チェーンで、現在とても業績が好調ですが、経営のやり方についてはかなり違っています。
まず、分かりやすそうなサイゼリヤから。サイゼリヤは目標とする経営指標を店舗等への投資利回り(ROI)年率20%以上、売上高計上利益率10%以上、中期的には15%以上、株主資本利益率15%以上としています。そして、出店計画を見ると概ね1店舗当たり5千万円の予算で投資することとしているようです。
ということは、投資利回り20%を目標とする以上その1店舗の目指すべき利益は5千万円×20%で1千万円ということになり、売上だけ計上利益率を10%とすれば1千万円÷10%でその店の売上1億円が達成できればよいということになります。もちろん、利益率10%を達成可能な地代家賃水準で、売上1億円を見込めるという、出店ノウハウや、効率を徹底的に追及した店舗オペレーション(店舗では包丁も不要なくらいだそうです)の結果、成し遂げられることですが、経営の戦略としてはとてもシンプルで素人でも理解しやすいものになっています。
一方、王将は、売上高売上高経常利益率10%を最重要の経営指標として採用していて、これはサイゼリヤとほぼ同じですが、店舗への投資利回りについては明示的な目標とはしていません。王将も出店を検討するにあたっては投資利回りも厳しく検討するのでしょうが、サイゼリヤのように最も効率的なオペレーションを行うために逆算されたような出店戦略と比較すると、店舗ごとにかなり多様性があるように感じられます。王将の既存店の規模を見ても20人程度の小規模店から、300人以上の大規模店まで(ちなみに席数が日本で一番多いのは春日井店の347席だそうです)あります。また、オペレーションについても店舗ごとにオリジナルメニューや企画などを実行することになっていて、各店舗の店長の創意工夫をできるだけ取り込もうという店ごとの個性の違いを感じます。もちろん、王将も食材等の大量一括仕入などで仕入価格の削減はしていますが、全体的な色合いとしては、店舗ごとに個性が違う王将に対して、全店統一されたサイゼリヤという感じで、とても対照的で面白く感じました。
2011年9月16日更新
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