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世界史をお金で語る①

 昨年、購入した本なのですが、「お金の流れで見る世界史」が面白かったので、少し紹介させて頂きます。筆者は、歴史を動かしているのは政治や戦争ではなく「お金」であるとの視点から、歴史の結果を分析しています。

 古代から現代に至るまで、国の王や政府にとって一番重要かつ面倒な作業は「徴税」です。税金が多すぎると国民は不満を持ち、少なすぎれば国家が維持できません。また、課税が不公平になっても国民の不満が募ります。更に、徴税システムがまずければ、中間搾取が多くなり、国の収入が枯渇してしまいます。

 古代エジプトは、中央集権国家体制で強力な軍隊を持ち、周辺国を支配下に置くことが出来ました。その徴税を担っていたのは「書記」という下級官僚(国家公務員)でした。しかし、紀元前1300年頃のエジプト王朝後半になると、この書記(徴税役人)が王(ファラオ)の目を盗んで私腹を肥やす様になり、書記たちはその穴埋めに重税を課した結果、農民は農地を放棄したり免税権を持っていた神殿に自分の土地・財産を寄進しました。収入の激減した国家は、軍隊を維持できず、紀元前332年、マケドニアに滅ぼされてしまいました。
 日本の荘園制度に近い結果ですね。海に囲まれている日本は、外国に攻め滅ぼされなかっただけです。
2023年10月3日更新
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