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みよちゃんのちょっとだけフェミニスト（川崎編）

①私にとって居心地のいい職場とは
（月刊リサイクルニュース1996年3月号）

服装は自由なのだ
　
わたしが今、お勤めしているＭ株式会社は、制服がありません。
トレーナーにGパン、ミニスカートにロングブーツなど、好きなかっこで会社へ行って仕事をしています。着替えなくていいし、自分の服だから、動きがとってもらくちんなのだ。前に勤めてた会社は、支給された制服がでかすぎて、スカートがぐるぐるぐるぐる回っちゃって情けなかったよ、まったく・・・。
　でも、お客さんが来ても、そのかっこでお茶出しするんだけど、ちょっと失礼かな？

会社でお茶を入れるのは？　

朝一番に出社する総務のNさん（女性）がコーヒーメーカーで作ってくれる。たまに、編集長のIさん（男性）がこのコーヒーを入れて持ってきてくれるんだ。わたしに。うふっ。
　もちろん、わたしが入れる回数の方がずっと多いけど。今日は営業のMさん（男性）が「山口さんコーヒー飲む？」って聞いてくれて、え～んうれしかったよー（泣いてる）。基本的に、この会社のみなさんは（といっても社長入れて７人しかおらんけど）、自分の飲みたいときに、自分の飲みたい物を、自分で作って飲んで、自分で洗って片付けております。ちなみに、ここの会社の男性、お茶だけでなくコピーも自分でしてます。

家事のできる男の人がいい

　営業のNさんは料理が大好き。「うちの奥さん（小学校の先生をしてる）、仕事から帰ると疲れちゃって倒れてるから、僕が食事作らなくちゃいけなくてさ。昨日、うどんにしたんだけど、家に帰ってから、麺打ったんで時間かかっちゃってさぁ～、食べたの夜中になっちゃったよ～ははは」だと。普通、うどんって麺から作る？そこまでする？
　営業のMさんも、子どもが保育園に通っている時は自分が送ってたそう。裁縫やアイロンかけも上手で、料理もできて魚もさばけちゃう。二人に共通していえることは「家事や育児は女がするもの」て決め付けてないところ。社長もズボンの裾上げが趣味で、ズボン買ったら自分で裾上げをしてる。Mさんと社長が「糸が表に見えないように裾上げするの難しいんですよね」なんて会話してる会社って、何か変でいいよ。

仕事が楽しい！

　私の勤務時間は月～金の9時～17時（正社員は9時～18時）で、身分はアルバイト。だけど、タウン紙の編集と制作を任せられてて、締切前は残業や休日出勤、イラストは家に持ち帰って描くこともたびたびあって肉体的にはかなりキツイ。でも、取材に行くことも、絵を描くことも、マック（コンピューター）でレイアウトすることもみ～んな好き。なんといっても自分の思いどおりに、好きなように仕事ができるのって嬉しい！
　正社員と同じ仕事をしているのに、時間がほんの少し短いというだけで、仕事に対する意見さえ聞いてもらえず、いろんな面で差別されているパート・アルバイトが多いと思うけど、ここでは自由に自分の意見が言える。職種にもよると思うけど、マスコミ・広告関係は自由な雰囲気のとこが多いのかな。校則みたいな変な決まりもないしね。あー仕事が楽しい。