みよちゃんのちょっとだけフェミニスト(川崎編)
その2 一般企業てこんなんだっけ?
(月刊リサイクルニュース1996年5月号)
川崎に来て2番目に勤めた(1995年1月~)のが測量・補償のT株式会社。その補償調査課で月~金の9時~17時までトレースのパートをしていました。就職先が決まった時は「ふふふ、久々にOL生活がおくれるわ」とちょっぴり期待していたのですが…。
ダサい制服
都心で商社のOLが着てるような制服を想像してたのに、「今時、こんなん誰が着る?」というデザインのベストと前に一本ひだのあるスカート。色はあお。しかも、小さいサイズがなくて、でかいスカートをはかされてた私。ぶかぶかなんで折り曲げてたけど、ぐるぐる回っちゃって、気がつくとひだがお尻にあったりしてね。
しかも、なぜか正社員とパートの制服が違ってて、正社員の制服は紺色のスカートにチェックのベストとフツー。明らかにパートの方がダサい。
ある寒い日、自分のカーディガンをはおってたら(上着がまだ支給されてなかった)、総務のY主任(女性)、小さい目をでかくして「か、か、華美な服はやめて」とびっくりしてるじゃない。「そっか、ここフツーの会社なんだ・・・。サーモンピンクじゃ、さすがにまずいか」と反省。
中R(中部リサイクル)ではTシャツやGパン、古着にスーツ、わらじに長靴、なんでもござれだったでしょ。だから、服装には全然気をつけてなかったんだ。
でもさ、今だに、なぜ華美だといけないのかはわかんない。わかる人はおしえて~。
「お茶お好み表」
OLといえば…、お茶くみとコピーとり。私もT社でさせていただきました。ふぅ。
この会社、あきれることが多かったのですが、「なんじゃこれー!?」と体がかたまってボーゼンとしてしまったのが、台所に貼ってあった「お茶お好み表」。名前(20人くらい)がずらっと書いてあって、それぞれ、コーヒーはブラック、ミルクのみ、砂糖多めなど、なんたら紅茶に健康茶、それぞれ好き勝手なことが…。「え~い、そんなもん自分で入れんかい」と何度怒鳴りそうになったことか。「なすの絵が常務でー、牛はKさん…」
コップと名前を組み合わせるだけでも大変なのに、それに入れるお茶の種類、置く場所も覚えなくちゃいけないんだよ。まったく、まいったよー。こんなお茶くみ当番が1週間に1回きてました。12年前、初めて勤めた会社でさえ、「お茶くみ廃止」とかでお茶の飲める機械(なんちゅう名前か、わかんない)導入してたのに・・・。
昼食は○○で食べること
T社には、「お昼は、弁当か社長の奥さんの経営している喫茶店でランチを食べなくてはいけない」という変な決まり(暗黙の)があって、女性社員はほとんど弁当を、男性社員はその喫茶店で食べていた。でも、私は、毎朝お弁当を作る気もなかったし、毎日同じとこで同じようなランチを食べる気もなかったので、同じ意見を持つS君と外でご飯食べてたの。昼時になるといつの間にかいなくなるので、他の社員さんからは「怪しいやつ」と思われてたらしいけど…。
どうしてそんなに仕事するの?
そのS君、一回りも年下(当時21)だったのに、態度がデカくて、口の悪い子でね、「目の下にくま飼ってるんですか?」(大きなお世話よ)とか、「パートなのになんでそんなに働くんですか?」「すごい勢いで仕事してますねぇ。疲れませんか?早死にしますよ」ってよくいわれたんだ。
だから、「いくら仕事ができても、女でこの年になるとね、なかなか思った職につけないし、よっぽど真剣に仕事しないと、認めてもらえないのよ」な~んて言ったけど、きっと今でもわかんないよね…。