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　みよちゃんのちょっとだけフェミニスト

②夫婦別姓
（月刊リサイクルニュース1994年6月号）

『みよちゃんのちょっとだけフェミニスト』シリーズ２回目は『夫婦別性』についてです。
あなたは結婚してますか？結婚して姓を変えましたか？これから結婚する予定のある人は夫となる人の姓に変えたいですか？
私が結婚した時は、まだ『夫婦別性』なんて言葉も広まっておらず、旧姓を通称使用するなんてこと思いもつかなかったんです。ただ、姓を変えたとき、今までの私がどこかへ行ってしまうようで悲しかったのを覚えています。なんで女性が名前を変えなくちゃならないんでしょう・・・。

「名前を変えられないなんて相手を愛してないんじゃないの？そんなのわがままよ」と結婚したら女性が姓を変えて夫の姓を名のるのが当たり前と思っている人もいます。
結婚しても旧姓を使っている人に「そんなに旧姓を使いたいなら離婚すればいい」「結婚しなきゃいいのに・・・」と言ったり、事実婚（戸籍名を変えていない）をしている人には「そんなに意地張ってないで婚姻届けを出して通称使用すればいいのに」と言う。社会は少数派に対しては冷たいもの。旧姓使用しても、事実婚をしても批判される。「たかが名前にどうしてこんなにエネルギーを使わなくてはいけないのだろう」とため息をついている人もいると思います。夫婦同姓でいたい人は同姓で、夫婦別性でいたい人は別性でいられるといいのにね。「そうか、こんな生き方もあるんだね。」と自分と違った生き方も認めてあげたいものです。

私が姓を変えて「ちょっとやだな～」と思った事
●なにかにつけ周りから○○家の「嫁」と見られる。
●「嫁」「妻」の役割を要求され、何となく優劣をつけられた気がする。
●結婚前の友人・知り合いが『リサイクルニュース』の記事を読んでも私だとわかってくれない（笑）。

　ひとつひとつは小さな事でも、それがたまるとけっこう辛い。職場では結婚しても旧姓でいた方が便利だと思う。旧姓を知らない新人社員が電話をとって、本人がいるのに「そんな人おりません」なんて切られちゃうことがあるかもしれないし、姓が変わった事を仕事の関係者みんなに知らせるのって大変。職場によっては戸籍名を強要するところもあるそうです。

私が姓を変えて「うふふよかったわ」と思う事
●第2の人生を楽しめる、気がする。
●別人になったみたいで面白い。


　民法では「夫婦は婚姻の際に定めるところにより夫または妻の氏を称する」となってるのですが、実際には97～98％の女性が夫の姓に変えています。
　フランス、デンマーク、スウェーデンなど多くの国で夫婦別姓が認められています。夫婦別姓が認められていない国でも、ミドルネームや結合姓が認められています。日本のように結婚したらどちらか一方が必ず姓を捨てなくちゃいけないというのは、世界の中では珍しいことらしいです。



四こま

自分の部屋で、記事をワープロ（当時はパソコンではなくワープロ）で入力していたとき、夫が入ってきました。
　理由も分からず怒られたたかしくんでした。