スペインの消費税
16世紀の大航海時代、スペインは、植民地からの莫大な富の収奪により無敵艦隊を編成していました。しかし、イギリス・フランス・オスマン帝国との戦費増大が負担となり、更に、税収の柱であったオランダの独立やユダヤ教徒追放令が政府歳入に楔を打ち込みました。これらは、宗教問題に値を持つのですが、その結果、スペイン政府はアルカバラ(消費税)を導入しました。今日の消費税と異なるのは、課税対象が取引自体にあり、取次業者を経るごとに累積課税されるシステムでした。スペインは大インフレに見舞われ、植民地から運ばれて来た金銀は、国際収支が悪化した決裁金と戦費の支払いのために国庫に納められる前に費消される事態に至りました。昔から、消費税は評判が悪かったのです。日本に消費税が導入された事により、宝石やヨットなどに掛けられていた物品税が廃止になりました。言い方は悪いですが、超富裕層から徴収していた贅沢税を廃止して、生活保護者の水道・電気・ガス・米・みそ・醤油の生存に不可欠なモノの購入に税金を掛けたのです。現在、野党が減税だ消費税廃止だと言い、与党は歳入の代替案を示さないと批判しています。ごく一部の、本当に知らない議員を除いて、消費税導入の経緯は議員全員が知っている筈です。なのに議論の対象にならないのは、全員がなれ合いをしているとしか思えません。