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トラック運転手、残業規制スタート

 4月からトラック運転手の残業時間に上限規制が始まりました。政府の働き方改革の一環ですが、働ける時間が減ることで、輸送力が足りなくなる「2024年問題」が懸念されています。もともとの人手不足に拍車がかかり、これまで通り物が運べなくなる可能性もあります。
トラック運転手の時間外労働はこれまで規制がありませんでしたが、4月からは年960時間が上限となります。違反した事業者には罰則が科せられます。働いている時間に休憩時間などを加えた「拘束時間」も短くなります。
 全産業平均に比べて労働時間が2割ほど長い一方、賃金は5%から15%低いです。自動車運転者の有効求人倍率は2%台で、全産業平均の2倍ほどに高止まりしています。もともと人手不足が進んでいるところに、残業時間を減らさざるを得ない運転手がいるため、輸送力の落ち込みは避けられません。

朝日新聞4
2024年4月3日更新
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出島会計事務所 税理士 安達幹彦