相続税の計算の流れがわからないと、相続税のお話をしてもイメージしづらいと思いますので、非常に簡単ですが、相続税の計算の流れをご説明します。
① 相続財産を確定する
まずは相続財産を確定しなければなりません。
→【3相続財産の範囲】ご参照
② 債務を①の相続財産から差し引く
亡くなった方の借金など負債は相続財産から控除します。
→【4債務控除の範囲】ご参照
③ 基礎控除額を①の相続財産から差し引く
さらに基礎控除を差し引いて課税遺産総額を算出します
→【5基礎控除とは】ご参照
④ 税率を乗じて相続税の総額を算出する
課税遺産総額(=①相続財産-②負債-③基礎控除額)を法定相続分で按分して、各々に税率を乗じて、相続税の総額を一旦算定します。税率は累進税率です。
⑤ 相続税の総額を相続人に按分する
算出された相続税額の総額を、各相続人の相続財産額に応じて按分します。
⑥ 相続人ごとに税額控除を行う
配偶者、20歳未満の子、障害者、3年以内贈与など一定の場合は按分された相続税額から一定の控除が認められています。
→【6税額控除と2割加算】ご参照