経理のおばさんから「130万円の壁」を聞かれて、「××さんは、おそらく180万円まで大丈夫ですよ。」と答えると、怪訝そうな顔で私を見つめた。あれだけ世間で「130万円の壁」と騒がれているのに、なぜわたしだけ180万円なのかという素朴な疑問であった。
60歳未満はパート年収が130万円未満であれば、配偶者の勤務先の健康保険に入れてもらえるが、60歳以上からは年収180万円未満に変わります。さらに健康保険の扶養に入るには下記の一定条件があります。
・主として配偶者に生計を維持されている
・配偶者の年間収入の2分の1未満である
・180万円未満で扶養に入れるのは、今のところ従業員100人以下の会社で働いている場合です。
2024年10月からは、扶養に入れる条件が「従業員50人以下の職場」と改正されます。これにより、従業員50人以下の職場で働く人は、年間106万円（その他にも要件あり）になると勤務先の健康保険に加入し、自分で保険料を納めなくてはならなくなります。
年金収入も扶養判定に含まれるので、パート収入＋年金収入で180万円未満かつ配偶者の年間収入の2分の1にしないと扶養から外れるので注意が必要です。
このことを説明するだけ少々疲れたが、60歳以上のパート（非正規雇用）さんが意外に多いのに気が付いた。